作成日時:2025/2/19

2025年2月16日(日)に、能登川コミュニティセンターにて「イヌワシを指標としたNature Positiveシンポジウム」を開催させていただきました。
当協議会としては初めてのシンポジウムとなり、拙い部分も多々あったかもしれませんが、無事に終了させていただきました。
まずは県内外からお越しいただきご聴講いただいた皆様に、厚くお礼申し上げます。
本協議会およびプロジェクトの関心度の高さに改めて気が引き締まる思いでした。
 
本シンポジウムの前には、東近江市 小椋正清市長より「東近江市ネイチャーポジティブ宣言」を宣言いただきました。
大変力強い内容を宣言として盛り込んでいただき、本協議会の今後の発展に非常に希望が持てる内容となりました。
 
公益財団法人日本自然保護協会の土屋俊幸理事長には「イヌワシプロジェクトがNature Positive実現に果たす意義」と題して、基調講演をしていただきました。
講演内容として、ネイチャーポジティブ・Nbsの定義や言葉の変遷から、赤谷プロジェクトとはじめとした全国のイヌワシの自然環境を地域の人々と共に再生する取組み、東近江市における今後の期待など、たくさんのことをお話いただきました。
講演を通して、我々本協議会も、より地元の方への周知や協力をしていければと改めて感じたところです。
 
また共催の公益財団法人東近江三方よし基金の山口 美知子常務理事から、東近江三方よし基金の活動についてご紹介させていただきました。
三方よし基金さんのお話も非常にためになる内容で、地域の持続的な活性化のためには、地域経済の循環は最重要であると心から感じました。
 
当プロジェクト協議会は、まずはスモールステップとして、過去に生息していたイヌワシの生息地から、伐採地の変遷がどのようであったかを簡単に紹介させていただきました。
結論としては、1970年代には拡大造林等の要因で伐採地が広く存在していたのにもかからず、現在は主伐地がほぼ見られず、うっそうとした森となっています。
イヌワシがかつてハンティングしていたような開放地は、今やほとんどありません。
今後はこのような森林をどのようにして管理していくか?を地元の方々や自治体・企業等とも考えていく必要があるように感じております。
(東近江市の森林は民有林の割合が多いです。)
 
今回のシンポジウムは、ご参加いただいた方を始め、ご講演いただいた皆様、準備・片付けを手伝っていただいた三方よし基金、東近江市、日本自然保護協会、クマタカ生態研究グループ等の関係者の皆様、広報をしていただいた公益財団法人日本鳥類保護連盟様・公益財団法人日本自然保護協会様はじめ様々な方に支えられて開催できたものです。
ここに改めて感謝申し上げます。
 
このプロジェクトは始まったばかりで、まだまだ道のりは長く険しいですが、これからも一歩一歩進んでいけたらと感じております。
皆様ひとりひとりの暖かいお言葉が励みになります。
引き続き、応援・ご協力いただけますと幸いです。