■ 協議会の発足理由と目的
1. 東近江市の豊かな自然とイヌワシ
東近江市の東に広がる鈴鹿山脈には、日本の山地最大の猛禽類であるイヌワシが生息できる潜在的な環境があります。イヌワシが棲む森では、森・里・川、また湖にいたるまで動植物が豊かであることが重要であり、動植物が健全であることは人間の暮らしを支える自然環境の豊かさが求められます。
東近江市内にはイヌワシに関する地名が複数存在することが知られ、昔からこの地域はイヌワシの生息域として存在していたと考えられます。地元住民はイヌワシの生息を認知しており、イヌワシもまた炭焼きや伐採などの森の管理に沿うように地元と共存してきたとされます。
しかしながら2017年以降、東近江市内でイヌワシのペアが消失しました。それ以降、生息は確認されていません。滋賀県全体でみても、1990年には11ペアいたものが、現在は4ペアと減少しています。
全国的にもイヌワシは減少しており、1945年には751ペア生息していたものが、2009年には259ペアまで減少しています(日本鳥類保護連盟 2009)。現在のイヌワシのペア数は、さらに減少しているものと考えられます。
2. プロジェクトが目指すもの
イヌワシのペア数は減少しているものの、2022年には若いイヌワシが東近江市内の山地で何度か目撃されたこともあり、再びこの地域にイヌワシが定着することが期待されています。
しかし、エサ動物も少なくハンティング環境も減少している現状の環境では、イヌワシが定着することは難しいとされます。
そこで、東近江市にイヌワシが再び生息できる環境整備に取り組むことにしました。そのためには、下記の2つが重要であると考えられます。
- エサとなる様々な動物(ほ乳類・鳥類・爬虫類等)が棲める森を創出すること
- 森の中でもイヌワシがハンティングできるような、広い空間を作ること
上記の目標を達成するには、定期的に森林を伐採して人の手を入れることが必要となります。つまり、イヌワシを呼び戻すことためには大きな事業規模や年数が必要であり、すぐに成功することは難しいと言えます。また森林を管理する費用も必要となります。
そこで当協議会は、まずは以前まで確実に棲んでいたイヌワシの生息動向や環境調査を実施して、地元の方々をはじめ多くの人に現状と対応の重要性・必要性を知っていただき、実施に向けて着実なステップを進めるために、このプロジェクトを立ち上げました。
イラスト©きのしたちひろ
■ 協議会の変遷・活動一覧
■ 2022年(令和4年)
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- 東近江市に再びイヌワシを呼び戻すプロジェクト協議会の発足
- 先進地プロジェクト勉強会(群馬県)の参加
- スコットランドでのイヌワシ保全事業視察報告会の参加
- イヌワシ保全セミナーの開催
- 東近江市に再びイヌワシを呼び戻すプロジェクト協議会の発足
- 先進地プロジェクト勉強会(群馬県)の参加
- スコットランドでのイヌワシ保全事業視察報告会の参加
- イヌワシ保全セミナーの開催
■ 2023年(令和5年)
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- 国内5地区でのプロジェクト同士を連携するネットワーク(全国会議)の発足
- 南三陸プロジェクトとの意見交換会(滋賀県)の実施
- イヌワシ保全ミーティングへの参加
- イヌワシの生息環境調査(ドローン計測等)の実施
- プロジェクト協議会の公式サイトおよびFaceBookアカウントの運用開始
- 日本獣医師会でのポスター発表を実施
- 国内5地区でのプロジェクト同士を連携するネットワーク(全国会議)の発足
- 南三陸プロジェクトとの意見交換会(滋賀県)の実施
- イヌワシ保全ミーティングへの参加
- イヌワシの生息環境調査(ドローン計測等)の実施
- プロジェクト協議会の公式サイトおよびFaceBookアカウントの運用開始
- 日本獣医師会でのポスター発表を実施
※ 協議会メンバーは、1970年代から滋賀県内でイヌワシ・クマタカの調査・研究を行っています。
■ 協議会メンバー
プロジェクトについて、ご質問やご連絡がある場合は下記アドレスにメールにてお問合せください。
・ 協議会代表 井上 剛彦: goldeneagle@hera.eonet.ne.jp
1. 団体メンバー
クマタカ生態研究グループ
永源寺森林組合

